ほとんどの方が「正しく歩けていないんじゃないか?」と感じているのではないでしょうか?
それもそのはず、人間は誰に教わるわけでもなく生まれてから、首が座って寝返りをし、ハイハイが出来るようになり、掴まり立ちをし、転んだりしながら自然と歩けるようになります。
いつの間にか立っていたので、誰かに歩き方を教わることもなく生活してきたはずです。
しかし、正しく歩けていないと膝や腰などを痛めてしまったり、骨が変形してしまうこともあります。
正しく歩けていれば、怪我のリスクを減らせるだけではなく、身体に血液がしっかりと流れボディメイクにもつながります。
今回の記事では、正しい歩き方のポイントや歩行・ウォーキングについて解説しますので、ぜひ一度、歩き方を意識してもらえたらと思います。
人間と歩行・ウォーキングの関係
まず最初に、人間と歩行・ウォーキングの関係について、解説していきたいと思います。
人間が立って歩いた理由は?
人間は、もともと猿だったと言われていますが、猿は4足歩行ですよね?
では、どのように人間は立ったのか?
進化の過程で脳の容量が増えて大きくなった結果、4足歩行で頭を支えられなくなり、直立することで頭を支える2足歩行になった。
地面だけでなく、高いところにある実を取るため木につかまり立ちをし、次第に立って歩くようになった、など諸説あります。
なぜ生活習慣病が増えた?
昭和初期の子供は、遊びで1日2万歩、巡礼の旅などで30~40km歩いていました。
しかし車や電車など、交通手段が便利になったことで人は歩かなくなり、体力が低下。
運動不足から肥満になり、生活習慣病を抱える人が増えました。
健康の定義とは?
世界保健機関(WHO)憲章1946年では、以下のように定義しています。
健康とは、単に病気あるいは虚弱でないというだけではなく、身体的、精神的、社会的に完全に良好な状態(well-being)である。
健康的で正しい歩き方
生活習慣病を改善するための運動として、難易度が低く始めやすいのがウォーキングではないでしょうか?
ここからは、どのような点に気を付けて歩行・ウォーキングすれば良いのか、具体的に解説していきます。
適度な運動時間
WHOでは1週間で150分以上の中等度の運動、または75分以上の高強度の運動を推奨しています。
つまり平日の5日間、30分歩くと適度な運動となります。
ピッチ・ストライドと年齢の関係
歩行スピードは約20歳がピークで、男性が約80m/分、女性が約70m/分です。
そこから徐々に低下していき、60歳以降は筋力低下により急激に下がります。
速度を決定するのはピッチ(歩数)とストライド(歩幅)です。
ストライドは上げても110~130m/分で頭打ちになります。
ピッチを上げるだけだと局所疲労につながるので、ストライドをやや広げながらピッチを上げて、歩行速度を上げる意識で歩くと良いでしょう。
8つの歩行ポイント
最後に歩行のポイントです。
公益財団法人 健康・体力づくり事業財団「健康運動実践指導者の資格」によると、正しい歩行のポイントは以下の8つあります。
- 目線をまっすぐ前を見る
- 顎を引く
- 肘を軽く曲げ前後に腕を振る
- 身体は地面に対して垂直にする
- 歩幅はやや広めにする
- 接地時膝を伸ばす
- 接地は踵から
- 膝は進行方向へまっすぐ前へ向ける
正しい歩き方のまとめ
昔と比べると暮らしが便利になった反面、歩かなくなり生活習慣病が増えました。
健康のための適度な運動(週150分)をするなら、まずは簡単で怪我のリスクも低いウォーキングから始めてみてはいかがでしょうか。
そして歩く際には、ストライド(歩幅)をやや広げながらピッチ(歩数)を上げること、正しい歩き方8つのポイントを意識しながら歩いてみてください。
ととのえでは、正しく歩けているのか検査・測定・評価しながら行うセッションや、歩行中に発生した痛みに対するアプローチなども行っております。
ぜひ一度ご体験にお越しください、お待ちしております!
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